玉陵(たまうどぅん)

画像玉陵(たまうどぅん)は琉球王国の
第二尚氏王統と呼ばれる時代の
歴代国王が葬られている陵墓です。



◆行き方◆
玉陵は首里城のすぐ近くにあります。したがって行き方としては、
首里城への行き方と同じとなります。 「首里城」のブログ を参考
にしてください。
首里駅からみると首里城のさらに先の位置にありますので、首里駅
からは歩では20分くらいかかります。路線バスでは「首里城公園
入口」で降りて7~8分です。



琉球王国は、初代国王である尚巴志(しょうはし)王からの7代
63年間を「第一尚氏王統」、金丸(かなまる)によるクデーターに
よって起こった政権交代後の尚円(しょうえん)王から明治政府に
よる王国滅亡までの時代を「第二尚氏王統」と呼んでいて、
大きく2つの時代に分かれます。2つの時代とも同じ「尚」という
名を名乗ったためちょっと紛らわしいです。

玉陵は第二尚氏王統の第3代国王に就いた尚真(しょうしん)王
が父である尚円王の遺骨を改葬するために1501年に造ったと
されている巨大な石造の墓で、その後の歴代国王が葬られて
います。墓を造った尚真王の時代は長い琉球王国の時代で最も
繁栄していた時期といわれています。
それにしても、この「たまうどぅん」という読み方、難しいですね。。
この小さな「ぅ」が付いているのがミソ。世界遺産の登録記念銘板の
ローマ字表記を見ると「Tamaudun」となってました。この方が
なんとなくわかりやすい感じです。沖縄の地名の読み方はどこも
難しいです。。

■世界遺産の銘板
 玉陵は2000年12月に「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」
 のひとつとして世界遺産に登録されています。入り口には世界
 遺産であることを示す銘板があります。
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■玉陵への参道
 入り口の横には資料館があって第二尚氏王統の歴史や副葬品
 などが展示されています。まずは資料館でひととおりの予備知識
 をつけてから玉陵に向かいます。予備知識を持たないと、大きな墓
 が1つあるだけで説明板などもほとんどないので、訳もわからずに
 あっという間に見終わってしまいますよ。。
 ここは首里城のすぐ隣りなのですが訪れる人はあまりいなくて
 ひっそりとした佇まいの場所なのでなかなか良い雰囲気です。
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■前門(第1の門)
 参道をしばらく進むと右手に石垣と「前門」と呼ばれる第一の門が
 現れます。ここが玉陵への入り口です。
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■前庭
 前門をくぐると外郭の前庭が広がっています。石垣に囲まれた
 何もない殺風景な感じの広場なのですが、静寂な空間が広がって
 いて何となく厳粛な気持ちにさせられます。
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■玉陵碑
 何もない前庭ですが玉陵墓室に向かって左前方には玉陵碑と
 呼ばれる石碑がぽつんと立っています。玉陵に葬られるべき人々を
 規定したもので、尚真王などなどの名が記されています。
 『この書き付けに背くならば、”天に仰ぎ、地に伏して祟るべし”』と
 と結んであります。長男と次男の名が見あたらず、王室内に勢力
 争いがあったことを示しているそうです。 こわっ~。
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■後門(第2の門)
 前庭の石垣には「後門」と呼ばれる第2の門があり、これをくぐると
 玉陵の墓室が現れます。よく見ると入り口の形はわずかなアーチ型
 になっていて、直線的な前門とは趣が異なっています。
 また前門と後門は一直線上には並んでおらず、わざと石垣上の
 位置をずらして作られています。これは沖縄では魔物は直進すると
 考えられていて、もし魔物が入ってきてもそのまま墓所に入り込ま
 ないようにしているのだそうです。
 そういえば沖縄の古い家の入り口を隠すように建っている屏風状
 の壁(「ヒンプン」というのだそう)も魔物が直進して入ってこられない
 ようにするための魔除けの意味があるのだそうです。
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■内郭と玉陵
 後門をくぐると内郭の庭が現れ、その奥に墓室が建っています。
 内郭の広場は魔除けや清めのために白い珊瑚の破片が敷き詰め
 られていて、清廉でとても厳かな雰囲気があります。
 墓室は中室、東室、西室の3つに分かれています。大きすぎて
 内郭から建物全体を写すことができませんでした。
 1枚目が中室と西室、2枚目が東室、3枚目が西室です。
 墓は屋根のついている沖縄独自の「破風墓(はふうばか)」と
 呼ばれる形をしていて、沖縄での破風墓のはじまりと言われて
 いるそうです。破風墓とはいわゆる三角形の屋根を持った形の墓
 のことです。
  3つに分かれた墓室の使い分けとしては、葬儀の後にまず中室に
 遺骸が骨になるまで放置しておき、数年たったら骨を取り出して
 洗骨したのち、国王及びその妃の骨は東室に納められ、他の王族
 は西室に納められたとのことです。「遺骨を骨になるまで放置。。」
 ってのはすごいですね。。
 写真では判りにくいですが、各室の屋根にはシーサーがいて、
 魔物から守っています。公式の建造物の中で一番最初にシーサー
 が登場した建物といわれています。

<中室と西室>
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<東室>
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<西室>
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玉陵
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