座喜味城(ざきみじょう)跡

画像座喜味(ざきみ)城は築城家として名高い
護佐丸(ごさまる)が築いた城で沖縄で最も古い
アーチ門を有していることで有名です。



◆行き方
座喜味城跡は沖縄本島中部、読谷村(よみたんそん)の座喜味(ざきみ)
にあります。那覇バスターミナルからは29系「読谷(喜名)線」で約70分
「座喜味」で下車して徒歩約15分です。ただしこの系統は1日6往復しか
走っていないので注意が必要です。28系「読谷(楚辺)線」に乗って
「高志保入口」で降りると徒歩約25分で着くことができます。28系は
15分間隔くらいで走っているのでこちらの方が便利です。那覇方面から
行った場合は「高志保入口」で降りて、ちょっと戻ると信号があるので左
(海と反対の方向)に曲がってしばらく進むと「座喜味城跡」の案内板が
ありますのでそれに従っていけば着けます。



護佐丸(ござまる)は当初、座喜味の北東約4kmにある山田城(グスク)
に居城していましたが、1416年の中山王・尚巴志(しょうはし)の
北山(今帰仁城)攻略に参戦して勝利し、その後は北山監守を命ぜ
られて座喜味城を築城して422年に移ったといわれています。
北山(沖縄本島北部)の見張りを命ぜられて山田城よりも南に位置する
座喜味に移るのはちょっと変な話ですが、移城した最大の理由としては
北山の滅亡によって北の威嚇が弱くなったため、より港に近い座喜味に
移って海外貿易を展開して財を蓄えていこうとしていたと言われています。

その後、護佐丸は1440年に勝連城(かつれんぐすく)で勢力を強めて
いた阿麻和利(あまわり)を見張るために琉球王府の命を受けて中城城
に移城します。そして「護佐丸・阿麻和利の乱」によって滅ぼされたのは
ブログ「中城城跡」で書いた通りです。

こうした一連の流れを聞くと、護佐丸は第一尚氏王統の首里王府に
対して献身的な態度を貫いているように見えますが、実は娘が6代王
尚泰久(しょうたいきゅう)王と策略結婚させられていたために従うしか
なかったのかもしれません。
そして娘と尚泰久王との間に生まれた百十踏揚(ももとふみあがり)は
阿麻和利と結婚させられたわけですから、宿敵・阿麻和利とは実は
親戚関係にあったわけです。そして王府の旗をひるがえして攻め込んて
きた阿麻和利の軍勢を前にして、もはや逆らうことは出来なかったのは
想像できます。
こう考えると、阿麻和利も護佐丸も「謀反人」に仕立て上げて滅ぼして
しまった第一尚氏王統の方が一枚上手だったと言わざるを得ないと
ひしひしと感じます。

座喜味城は南側にある「二の郭」と北側にある「一の郭」の2つの郭から
成る連郭式の城です。
座喜味城の特徴の1つとして、他の城はほとんどが硬い琉球石灰岩の丘
の上に築かれているのに対して、国頭(くにがみ)マーヂと呼ばれる軟弱な
赤土の台地上に築かれている点を挙げることができます。このような軟弱
な土壌であったため、その城壁は屈曲を伴なった複雑な形状をとり、更に
所々を幅広くしてより崩れにくくする工夫がされています。そしてこれらの
対策が美しい曲線を描く強固な城壁という特徴を醸し出していると言えます。

■世界遺産登録記念碑
 座喜味城跡は2000年に「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の
 1つとして世界遺産登録されています。登録を記念する記念碑です。
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■座喜味城への道
 記念碑の横に階段がありこれを登ってしばらく松林の中を進みます。
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■座喜味城入り口
 松林を抜けると城壁が見えてきます。ここからは「二の郭」へ入る
 アーチ門と美しいカーブを描く城壁がとてもきれいです。
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■二の郭への門
 二の郭に入るアーチ門の所まできました。アーチ門の上には2つの
 石の楔がはめられています。
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■二の郭の門
 アーチ門から「二の郭」の内部を眺めたところです。城壁に囲まれた
 空間と「一の郭」へのアーチ門が見えます。
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■二の郭
 「二の郭」の様子です。二の郭には社殿等の建築物などはなかった
 と推定されています。取り囲む城壁は屏風状の曲線を描いていて
 とても美しい形状です。
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■一の郭へのアーチ門
 二の郭側からみた一の郭へのアーチ門です。高い階段があって
 一の郭が結構高い位置にあることがわかります。
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■一の郭
 石段を上がりアーチ門をくぐって、「一の郭」へ入ったところです。
 ここにはかつて本殿があったとされており、石柱の跡が残っています。
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■城壁の上からの眺め
 一部の城壁は登れるようになっていて、城壁上からの眺めはとても
 よくて海がきれいに見えます。城壁の上から「二の郭」方向を眺めた
 ところです。「一の郭」に入ってくるアーチ門と遠くに東シナ海が
 綺麗に見えます。
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■幅広い城壁
 軟弱な赤土の上に立っているため、とても広い幅の城壁となって
 います。城壁の上というよりも欄干のない細い橋の上を歩いてる
 感じです。
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■歴史民俗資料館
 入り口には読谷村の民俗資料館があります。城の見学は無料ですが、
 資料館は有料です。
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座喜味城跡
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