渡嘉敷(とかしき)島

画像沖縄本島の西に点在する慶良間諸島で
一番大きな渡嘉敷(とかしき)島に行って
きました。



◆行き方
渡嘉敷島へは沖縄本島の那覇中心部に近い泊港「とまりん」から
フェリーと高速船が出ています。「フェリーけらま」は一日1往復で
約70分、「高速船マリンライナーとかしき」は1日2往復で約35分
で着くことができます。「とまりん」に行くには那覇バスターミナル
から「久茂地経由」のバスに乗って「泊高橋(とまりたかはし)」で
降りると目の前にあります。

◆渡嘉敷島内のバス
渡嘉敷島内では船の着港/出港に合わせて乗り合いバスが運行
されています。港がある渡嘉敷と阿波連との間を結んでいて希望者
がいれば渡嘉志久も経由してくれるようです。船の到着に合わせて
渡嘉敷からは出発していて、その場で申し出れば乗れます。
また帰りのバスは不定期となっていますが船の出港の1時間前を
目安に阿波連を出発するようです。念のため行きのバスを降りる時
に帰りの時刻を申し出ておくと確実のようです。



渡嘉敷島は沖縄本島の西方30~40kmの東シナ海に大小20の
島々で形成される慶良間(けらま)諸島のうちで最も大きな有人島
です。慶良間諸島は世界でも有数の透明度と言われる海と珊瑚礁
に囲まれた美しい島々から成ります。
渡嘉敷島は南北約9km、東西約2.8kmと縦長の島ですが標高
200mを越える山々が連なっているため、島を横断する場合には
急な山道が続いて徒歩で回ると結構大変です。
島の人口は約700人で渡嘉敷(とかしき)、渡嘉志久(とかしく)、
阿波連(あはれん)の3つの集落に集中しています。

今回はフェリーで島を訪れてこの3つの集落を歩いて巡り高速船
で帰ってきました。


■泊港(とまりん)
 今回は「フェリーけらま」で出発です。泊港に停泊中の「けらま」
 です。最大定員584名の大型のフェリーです。
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■渡嘉敷港
 渡嘉敷港にある旅客ターミナルです。新しくて大きな建物です。
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■渡嘉志久の集落
 フェリーが着く渡嘉敷の集落から島を横断する形で山道を45分
 くらい歩いていくと、右手に渡嘉志久(とかしく)の集落とビーチが
 見えてきます。建物はあまり多くなくてこじんまりとした集落です。
 青い屋根の建物は「マリンビレッジ」というリゾート宿泊施設だ
 そうです。
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■トカシク(渡嘉志久)ビーチ
 渡嘉志久への急な山道を5分ほど下っていくとトカシクビーチに
 たどり着きます。緩やかなカーブを描いている海岸線が美しく、
 波が穏やかでとても静かなビーチです。しばらくぼーっとしたく
 なるようなまったりした空気が流れています。砂浜の白さは本当
 に眩しくて海の青色とのグラディエーションがみごとです。
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■トカシクビーチ2
 ビーチの正面方向を見たところです。砂浜の白とコバルトブルー
 の海が本当にきれいです。とても透明な海であることがよくわかり
 ます。見えている島々は慶良間諸島で、正面に連なっているのは
 外地島-慶留間島-阿嘉島です。また右に少しだけ見えている
 のは安室島という無人島です。
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■渡嘉志久湾
 ビーチから再び山道を登り、南にある阿波連(あはれん)ビーチを
 目指します。山の中腹からみる渡嘉志久湾の眺めが絶景でした。
 深い緑の木々の向こうに見える海は、透明で遠浅なので海底の
 色が透けて見えていて何とも言えない色合いを醸し出して輝いて
 います。先日訪ねた宮古島の海と似た印象です。海とそのまわり
 の風景も含めた景観の美しさという点では、今まで沖縄で見てきた
 絶景の中でもベスト3に入ると感じるくらいの美しい眺めでした。
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■戦跡碑
 阿波連への道の途中に「戦跡碑」と書かれ石碑が建っています。
 渡嘉敷島をはじめとする慶良間諸島の島々には太平洋戦争に
 おいて大きな悲しい過去があります。碑文にはその悲しい出来事
 が綴られていて、読んでいると大きな辛く悲しい気持ちがこみ上げて
 きます。その碑文の内容を要約すると以下のようなものでした。
 「太平洋戦争の末期にこの渡嘉敷島には日本軍が駐留していた
  ため、米軍機の執拗な空爆と艦艇からの艦砲射撃にさらされて
  いた。そしていよいよ米軍上陸が差し迫った日に島の人々は
  何ヶ所かに集まり、手榴弾、刃物、縄などで家族がお互いを
  殺しあって命を絶っていった。数日間で394人もの島民の命が
  失われていった。。」
 そして碑文の中で最も印象に残ったのはこれらの集団自決に関して
 「そこにあるのは愛であった。」と結ばれている一文でした。。
 悲しすぎます。
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■阿波連(あはれん)ビーチ
 トカシクビーチから徒歩約40分で渡嘉敷島で最大のビーチである
 阿波連(あはれん)ビーチに着きます。渡嘉敷港からトカシクビーチ
 に寄らずに来れば75分くらいで着く距離です。
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■阿波連ビーチ2
 阿波連ビーチはトカシクビーチよりも砂浜の部分が広いため、より
 白く輝いているように感じられて、さらに華やかさが増したビーチ
 の印象があります。ここは夏場には多くの海水浴客で賑わうそう
 ですが、こうしてほとんど人のいない静かなビーチも乙な感じです。
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■阿波連ビーチのトンネル岩
 ビーチの周辺には大きなごつごつした岩が点々としています。
 そしてビーチの西側の砂浜には「トンネル岩」と言われる大きな
 穴の空いた岩があり思わず通り抜けたくなります。
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■展望台
 阿波連ビーチの南西の丘の上には展望台があります。ここからは
 ビーチ全体や慶良間諸島が一望できて360度の大パノラマが
 広がっています。展望台からビーチを眺めたところです。本当に
 透明な海です。さすがに「世界でも有数な透明度の海」と言われる
 だけのことはあります。
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■展望台2
 展望台からビーチとは反対の北西方向を眺めたところです。こちらは
 急に深くなっているためか濃紺の海が広がっています。
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■クバの群生林
 展望台の近くにはクバの群生地があります。昔はクバの葉を乾燥
 させてクバ扇、クバガサ、クバみの、クバのつるべなどがつくられて
 いたそうです。またクバの葉を数百枚も組み合わせて小型の舟の帆
 も作ったそうです。そんなクバは琉球王国の時代には王府に納める
 上納品だったということです。
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■アラン展望台
 阿波連の集落を離れ渡嘉敷港に戻りますが、帰りは途中から
 林道にまわってみました。林道経由では渡嘉敷島の中央に連なる
 山々のかなり高い所を通るためちょっと遠回りになりますが途中の
 眺めは最高です。山の越えて島の東側に出るとアラン展望台が
 あります。屋根もついた立派な展望台です。
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■アラン展望台からの眺め
 アラン展望台からの眺めです。ここからは東方向の海がきれい
 に見えて遠くには沖縄本島を見ることができます。中央に見える
 小さな島は渡嘉敷港の北側にあるグシク島です。
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■アリラン慰霊のモニュメント
 展望台から港方向にさらに進むと「アリラン慰霊のモニュメント」が
 あります。草木の生い茂った林道の中に突如としていろいろな形
 をしたモニュメントが現れるのでちょっと驚かされます。
 このモニュメントはかつて日本軍の「慰安婦」として戦場に連行
 された多くの女性たちを追悼し、この過ちを繰り返さないように後世
 に語りつぐために建てられた記念碑だそうです。これも戦争の悲しい
 過去です。
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■港の見える丘展望台
 「アリラン慰霊のモニュメント」からさらに港方向に進むと「港の
 見える丘展望台」があります。ここからは渡嘉敷の集落と港が
 よく見渡せます。渡嘉敷の集落は渡嘉志久や阿波連などと比べて
 かなり大きな集落です。港に停泊しているフェリーは乗ってきた
 「フェリーけらま」でまもなく出航です。
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■マリンライナーとかしき
 帰りは「高速船マリンライナーとかしき」です。船内にはテレビなども
 あってきれいです。高速船ではわずか25分で那覇泊港につきます。
 那覇付近の賑わいや人混みを考えると、こんなに近いところに透明で
 美しい海が残っていることが不思議に思えてきます。
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