阿嘉(あか)島

画像2月に慶良間諸島の「座間味島」
を訪れた際に経由した美しい橋のある
「阿嘉(あか)島」。今度は降り立って
散策してみました。


◆行き方
阿嘉(あか)島へは泊港からフェリーと高速船が出ています。
「フェリーざまみ」は一日1往復で所要時間は90分、「高速船
クイーンざまみ」は一日2往復で所要時間は50分~70分です。
いずれも座間味島に行く途中に阿嘉島に経由する形で、
フェリーは座間味島への行き帰りに阿嘉島に立ち寄りますが、
高速船の場合は、午前便は泊港→座間味島→阿嘉島→泊港と
「帰り」に阿嘉島に立ち寄り、午後便は泊港→阿嘉島→座間味島
→泊港と「行き」に阿嘉島に立ち寄ります。



阿嘉島は沖縄本島の西に点在する慶良間(けらま)諸島のうち
最も西にある有人島です。面積は3.066平方km、周囲約11km
で、2月に訪れた「座間味島」のほぼ半分の大きさです。
阿嘉島とその南に連なる慶留間島(げるまじま)、外地島(ふかじ
じま)の3つの島は橋で繋がっていて歩いて渡ることができる点が
特徴です。今回行ってみたいと思ったのもこの2つの橋を渡って
みたいと思ったことが最大の理由です。
これらの3つの島は観光名所などはほとんどありませんが、沖縄
の田舎らしい静かでのんびりした雰囲気が今なお残されている
島です。


■フェリーの甲板
 阿嘉島、座間味島に向かうフェリー「ざまみ」の甲板の様子です。
 良く晴れていて青い空がきれいです。春休み期間に入っている
 ので2月に乗船した時に比べて明らかに甲板上の人数が多く、
 また何故か外人さんも多くて華やかな感じです。
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■阿嘉港
 泊港を出て90分、阿嘉島が近づいてきました。阿嘉大橋がきれい
 に見えています。島に近づくと急に藍色からエメラルドグリーンの
 海に変わり、目に鮮やかです。
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■橋へ登る螺旋階段
 阿嘉港で下船し、まずは阿嘉大橋を渡って慶留間島を目指します。
 港の前はすでに橋の途中なので橋は高いところを通っています。
 車では一旦橋のたもとまで行ってから渡る必要がありますが、
 港の前には螺旋階段があるので徒歩の場合はすぐに橋の上に
 登ることができます。
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■阿嘉大橋からの眺め
 階段を登った所から慶留間島方向を眺めたところです。いきなり
 青く輝く美しい海が目に飛び込んできます。阿嘉大橋は1998年
 に開通した全長530mの橋で、「土木工学デザイン賞2001」の
 「優秀賞」を受賞しているそうです。ちなみにこの時の「最優秀賞」
 を調べてみたら、横浜にある「桜木町の汽車道」や熊本県牛深市
 の「牛深ハイヤ大橋」など5箇所でした。どうやらこの年が最初の
 開催で第1回目の受賞だったようです。
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■佐久原(さくばる)の奇岩
 阿嘉大橋の上からフェリー乗り場とは反対の西方向の眺めです。
 奇妙な形をした岩が連なる「佐久原(さくばる)の奇岩」がきれい
 に見えます。阿嘉島とは白い砂浜で繋がっているように見えます。
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■阿嘉大橋からの眺め
 橋の上から南の慶留間島方向を眺めたところです。慶留間島側
 には小さな白い砂浜があって、透明な蒼い海との対比が美しい
 景観を創り出しています。慶留間島は断崖絶壁の海岸線が多い
 のですが所々にこのような白い砂浜があります。
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■阿嘉大橋からの眺め
 それにしても透明な海です。白い砂浜の底が透けてみえていて、
 波でキラキラと輝いています。宮古島の海の透明さとはまた違った
 美しさを持った透明な海です。言葉ではうまく表現できませんが
 宮古島の海は存在を感じさせないような透明さですが、この海は
 輝くような明るさを持った透明さです。
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■慶留間島から
 慶留間島側に橋を降りて眺めた海です。
 慶良間(けらま)諸島にある慶留間(げるま)島。。。言葉で聞くと
 違いますが、漢字で書くととても似ていて紛らわしいですね。。
 ちょうど乗ってきたフェリーが座間味島に向けて出航していきました。
 蒼く透明な海に白と赤に塗られた船はとても映えます。
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■慶留間島の道
 慶留間島から外地島(ふかじじま)を目指します。慶留間島は
 ごつごつとした岩に覆われた島という印象です。途中の道は
 島の海岸線に沿っているので、蒼い海と緑の木々、そして
 黒い岩が同時に見えて、とても美しい景観が続いています。
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■慶留間大橋
 しばらく進むと外地島との間にかかる「慶留間大橋」にたどり
 着きます。「慶留間大橋」は1989年2月に完成した橋で当初は
 「外地橋」と呼ばれていたそうですが、1998年に「阿嘉大橋」が
 完成した際に「慶留間大橋」に改名されたそうです。
 「阿嘉大橋」という名前から考えて大きい島の方の名前を付ける
 よう統一したということなんでしょうか??「阿嘉大橋」と比べると
 かなり古い感じで長さも短いので、どうしても見劣りする感じが
 してしまいます。。
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■慶留間大橋からの眺め
 しかし橋の上からの眺めは「阿嘉大橋」にひけをとらない美しさ
 です。橋の上から慶留間島方向を眺めたところです。
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■慶留間小中学校
 慶留間島側の橋のすぐ横には「慶留間小中学校」があります。
 とても眺めが良さそうな場所に校舎が建っていて、「日本一景観
 のよい場所にある学校」じゃないかなと思わせるような立地条件
 です。うらやましいです。
 ここは幼稚園と小学校と中学校を兼ねた建物だそうで、幼稚園児
 7名、小学生7名、中学生3名しかいないそうです。
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■ケラマ空港
 橋を渡ると外地(ふかじ)島に入ります。外地島には人が住んで
 いませんがケラマ空港があります。慶留間大橋からは7~8分
 歩くと空港のターミナルビルに着くことができます。赤瓦の屋根
 が映える結構立派な建物ですが、現在は定期便はなくて
 チャーター便のみが不定期に就航しているだけです。ちょっと
 もったいない感じです。以前はRAC(琉球エアーコミューター)が
 那覇空港との間に定期便を運航していたそうですが、利用者が
 少なくて2006年3月に運休となってしまったそうです。人口は
 阿嘉島と慶留間島で約400人、座間味島を合わせても約1000人
 しかおらず、高速船を使えば那覇から50分で着いてしまうことを
 考えれば休航は致し方ないというところでしょうか。。。
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■外地展望台入り口
 外地島の唯一の観光ポイントと言える「外地展望台」を目指し
 ます。ケラマ空港のターミナル前に外地展望台への入り口が
 あるのですが、柵が張り巡らされているだけではじめはどこから
 入るのか分かりませんでした。よくみると柵にドアがあってそこ
 を開けて入るようです。ドアは閉められていて入ってはいけない
 雰囲気なのですがカギなどはかかっておらず、「開けたら閉めて
 。。」というような注意書きがしてありました。
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■外地展望台
 林の中の道を5分ほど登っていくと展望台にたどり着きます。
 屋根のついた東屋風の建物が建っています。ここからは360度
 見渡すことができ絶好の景観ポイントとなっています。またここは
 クジラのビューポイントとして有名なのだそうです。しばらく眺めて
 いましたがクジラらしきものは見つけることができませんでした。
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■外地展望台からの眺め 東方向
 展望台から登ってきた空港の方向の眺めた所です。ここからは
 まっすぐに延びた滑走路を真横から見た形になりとても美しい
 眺めです。滑走路脇の芝生の上に「KERAMA」の文字が見えて
 います。空港ターミナルは左下の林あたりにあります。
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■外地展望台からの眺め 北方向
 展望台から慶留間島方向を眺めたところです。こちらも美しい眺め
 が広がっています。正面中央が慶留間島で慶留間小中学校の
 校舎が見えています。その右側の海が隠れているところに白く
 見えているのが渡ってきた「慶留間大橋」です。校舎の上方に
 続いているのが阿嘉島への道でここを歩いて来たわけです。
 右の白い砂浜が見えている島が無人島の安室(あむろ)島で
 さらに遠くに見えている島が座間味島です。フェリーが着いた
 阿嘉島は慶留間島の向こうにあってここからは見えません。
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■外地展望台からの眺め 西方向
 展望台から西の方向には、無人島の久場(くば)島が横たわって
 います。面積は1.573平方kmもあって慶留間島と外地島を
 合わせたくらいの大きさがありますが無人島です。
 左に見える2つの島の左側は奥武(おう)島と呼ばれています。
 沖縄には奥武(おう)島という名前の付いた島がいくつかあって、
 いずれもかつて死者を弔った場所と言われています。沖縄本島
 の近くでは名護市と南城市に奥武島があります。また久米島の
 近海にもあるので最低でも4つの奥武島があることになります。
 いずれも「おうじま」と「武」を読まないのが面白いところで、
 どうも沖縄の地名では「武」を読まない場合が多いようです。
 例えば沖縄本島の国頭郡に「金武」という町がありますが、これも
 「きん」と読みます。また糸満市にある「喜屋武」も「きゃん」と
 読みます。調べたところでは「武」はこもった感じの「ん」に近い音
 とするのが「正しい発音?」方法なのだそうです。そうすると
 「奥武島」は「おうんじま」と呼ぶのが正しいのかもしれません。
 難し。。
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■阿嘉港の「シロ」の像
 ケラマ空港より南は行き止まりで何もないので、今度は阿嘉港
 から北方向を目指すために再び阿嘉港に戻ってきました。
 阿嘉島は映画『マリリンに遭いたい』のロケで使われた島で、
 その時の主役(主犬?)であった「シロ」の像が港近くに建って
 います。
 この映画は阿嘉島の「シロ」が座間味島の「マリリン」に遭うために
 海を泳いで渡ったという話で、本当にあった話をもとにしているそう
 です。阿嘉島の「シロ」は座間味島の「マリリン」の方向を向いて
 いて、逆に座間味島の「マリリン」は阿嘉島の「シロ」の方向を向いて
 いるのだそうです。以前に「座間味島」に行った時には「マリリン」の
 像には気づきませんでした。。
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■印部(しるび)石
 阿嘉港から阿嘉島の北部にある北浜(にしはま)ビーチを目指し
 ます。途中には「印部(しるび)石」と呼ばれる歴史的文化財が
 あります。これは1737~1750年にかけて琉球王府がおこ
 なった検地の際に田畑の境界の目印として置かれた石なのだ
 そうで「ハル石」とも呼ばれています。この「印部石」の碑面には
 「ひ」という文字が描かれていて、右側に縦書きで「おんたち原」
 という字が刻まれています。
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■北浜(にしはま)ビーチ
 港から徒歩20分くらいで北浜(にしはま)ビーチに着きます。
 このビーチは慶良間諸島でも随一の美しさのビーチといわれて
 います。ビーチ横に辿りつても道はしばらく海と平行していて
 その間には背の高い草が生い茂っているので海をみることが
 出来ずにちょっとイライラとさせられます。草の間からちょっと
 だけ見えた白い砂浜に感動です。
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■北浜ビーチ2
 そしてやっと砂浜に出ました。噂に違わずに美しい眺めのビーチ
 です。草木の茂る林の中から砂浜に降り立った時、あまりの
 美しさにしばらくボーっと立ち尽くしてしまいました。陽の当たり
 加減なのか白く輝く砂浜の中にさらに輝いてる場所があって
 とても眩しく、そしてちょっと幻想的な感じです。海の向こうに
 見えているのは嘉比島でその白い砂浜も眩しく輝いています。
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■北浜ビーチ3
 北浜と書いて「にしはま」と読むのは不思議な感じですが沖縄
 では昔は北のことを「ニシ」と呼んでいたそうです。そういえば
 宮古島では今でも北風のことを「ニスカズ」と言っていました。
 これは「古い場所」や「昔いた場所」という意味の「いにし」の
 「い」が消えて「にし」になったと考えられています。
 「いにしえ」などと言う場合の「いにし」ですね。沖縄の人々は
 北から移り住んできたと考えられていて、昔いた場所の方角で
 ある北のことを「いにし」と呼んでいたのではないかという説が
 有力なのだそうです。
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■ビーチ横の高台
 北浜ビーチの横には階段があって高台に登れるようになって
 います。かなりの段数があって一番上まであがるのはちょっと
 大変なのですが、ここからの眺めは最高でした。
 左の島が嘉比島、右に見えるのが安慶名敷島です。そして
 その後ろに大きく横たわっているのは座間味島です。
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■高台からの眺め
 高台から南方向を眺めたところです。手前に見えている島が 
 安室島で後ろに見えるのが渡嘉敷島です。こうしてみると
 渡嘉敷島もすぐ近くです。それにしても透明な海です。かなり
 遠くまで海の底がはっきりと見えています。そしてその先の海の
 深い部分が創り出す藍色がみごとです。これが「ケラマブルー」
 ってやつでしょうか?
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■阿嘉港からの大橋の眺め
 阿嘉港からの阿嘉大橋の眺めです。下から見上げる阿嘉大橋も
 美しい姿をしています。
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■帰りのフェリー
 そして帰りのフェリーがやってきました。
 阿嘉島、慶留間島、外地島の3つの島は訪れる人も少なくて静かで
 素朴な空間が広がっている素敵な島でした。
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阿嘉島

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