由布(ゆぶ)島

画像水牛車で有名な由布(ゆぶ)島は西表
(いりおもて)島に隣接する小さな島で
干潮時には西表島から歩いても渡る
こともできます。


◆行き方
西表島には大原港と上原港の2つの港があります。上原港は冬の
季節風や夏の台風のシーズンには欠航が多く、また便数も少ない
ので石垣島からは大原港経由で由布島に向かう方法がお勧めです。
大原港へは「八重山フェリー」が一日10往復、「安栄観光」が一日
9往復、「石垣ドリーム観光」が一日8往復運行しています。各社とも
日中の時間帯は1.5~2時間ごとに出ている感じです。所要時間は
約35分です。
大原港から由布島への水牛車乗り場までは西表島バスの路線バス
が出ています。西表島のバスは1路線のみで、島の南部にある豊原
と島の北西部の白浜を島の東部沿岸に沿って結んでいて、途中は
大原港、由布島入口、上原港、浦内川を通ります。バスは一日6往復
で夏休み期間中は2本増便されるようです。
「大原港」から「由布水牛車乗り場」までは22分で390円です。



由布島は周囲約2km、海抜1.5mの小さな島で、島全体が亜熱帯
植物園になっています。このため島に渡る水牛車の乗車券(乗牛券?)
には入園料が含まれています。
由布島にはかつては竹富島などから移り住んだ人たちが生活して
いて、隣接する西表島で稲作しながら生計を立てていました。その頃
に農耕用としての水牛車が台湾からの移民とともに渡ってきたのが
水牛との関わりの始めと言われています。1932年(昭和7年)頃の
ことだそうです。
その後、1969年(昭和44年)にはエルシー台風によって大きな被害
を受け、由布島からは殆どの住民が西表島に移っていってしまった
そうです。しかし西表正治(いりおもてせいじ)という人が残った1頭の
水牛で土や堆肥を運んでマングローブが生い茂るだけの砂地にヤシ
や花を植え続けて亜熱帯植物の楽園を造り上げました。
そして由布島に水牛車を使って海を渡るアイディアも考案し、それから
はたくさんの人が訪れる観光名所となったのだそうです。そんな西表
さんは初代の植物園の園長として活躍され、2002年に96歳で亡く
なったそうです。



■西表島大原港
 大原港にある高速船ターミナルです。竹富島や小浜島のターミナル
 と比較するとかなり大きな建物です。西表島は沖縄本島に次いで
 沖縄県で2番目に大きな島です。
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■西表島バス
 西表島バスがやってきました。どこかで見かけたことのあるデザイン。。
 と思ったら都バスのようです。塗装の色合いもそのままです。石垣島
 もそうですが八重山で走っているバスは本土からの中古バスが多い
 ようです。中古と言っても低床型のバスで新しいタイプです。
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■由布島の水牛車 
 水牛車乗り場にバスが到着すると、出発時刻が迫っているという
 ことで慌ただしくチケットを買って水牛車に乗り込みました。水牛車は
 30分間隔で出ているので乗り逃すと30分待つことになります。
 同じ時刻にたくさんの水牛車が動き出します。
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■由布島の水牛車2
 水牛車の操縦者(?)兼ガイドさんはおじいさんが多いようで最高齢者
 は85歳を越えているそうです。サンシンを弾きながら沖縄民謡などを
 唄いながら進んでいきます。
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■由布島の水牛車3
 水牛は時々立ち止まりながらゆっくりと浅い海の砂浜を進んでいき
 ます。サンシン(三線)の響きを聴きながら、まわりの水牛車の歩み
 をぼんやりと眺めていると、何ともいえないゆったりとした空気が
 流れて、本当に穏やかでやさしい気持ちになります。
 隣にいたサラリーマン風のおじさんも何度も「いいなぁ~」を連発して
 ました。。最高の癒しのひとときです。。
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■由布島 植物園1
 由布島に着いて、おみやげ品売り場の建物を通り抜けると亜熱帯
 植物園の中に入ります。島全体が植物園なので入り口や料金所
 などはありません。
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■由布島 植物園2
 島の中はどこをみてもたくさんの花が咲き乱れています。
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■由布島 水牛之碑
 最初の水牛車用の水牛は「大五郎」と「花子」という2頭で現在
 由布島にいる30頭の水牛はすべてこの子孫なのだそうです。
 そんな「大五郎一家」に感謝して建てられたのがこの「水牛之碑」
 です。
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■由布島 ブーゲンビレアガーデン
 島の水牛車乗り場から一番離れた由布島の奥には「ブーゲンビレア
 ガーデン」と書かれたビニールハウスがあります。奥といっても
 小さな島なので水牛車乗り場から10分くらいで着いてしまいます。
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■由布島 ブーゲンビレアガーデン2
 ハウスの中には色とりどりのブーゲンビレアが咲いていました。
 「ブーゲンビレア」は一般には「ブーゲンビリア」と呼ばれていて、
 四季咲きの花なので沖縄では一年中咲いている姿を見ることが
 できます。「ブーゲンビレア」と言われているのは、英語表記が
 「Bougainvillea」だからだと思われます。花言葉は「あなたは魅力
 に満ちている」だそうです。
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■由布島 島の道
 島の中の遊歩道は亜熱帯系のアダンなどの植物に囲まれていて、
 南国ムードたっぷりな感じです。
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■由布島 池で遊ぶ水牛
 水牛乗り場の近くには池があり、たくさんの水牛が水浴びを
 していました。水牛はその名の通り水が大好きで、暑い日など
 には一日中池の中で過ごす牛もいるそうです。水牛車を牽く
 仕事はローテーションになっていて、3~4日働いたら1日休む
 といった日課なのだそうです。サラリーマンのようです。。。
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■由布島 水牛の遊ぶ池2
 池には生まれたばかりと思われる仔牛もいました。産まれてから
 だいたい1年くらいで水牛車を牽きはじめるとのことで、その後20年
 くらいは牽き続けるそうです。そして寿命は30年前後だそうです。
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■帰りの水牛車
 帰りの水牛車の様子です。帰りのガイドはちょっと若め(と言っても
 おじさんですが。。)でサンシンは弾いてませんでした。その代わりに
 いろいろな話を聞かせてくれました。上に書いてきたことの多くは
 このおじさんから聞いた話です。
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■水牛車乗り場
 西表島側の水牛車のりば付近から由布島方向を眺めたところです。
 左の建物がお土産品売り場兼水牛車チケット売り場です。右の看板
 のさらに右側には路線バス乗り場があります。正面に小さく見えて
 いるのが水牛車でここから乗ります。
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■美原からの眺め
 水牛車乗り場への入り口となる「美原」のバス停付近まで歩いて
 きました。ここは高くなっているので由布島がよく見えます。
 中央の木が生い茂っているあたりが由布島で、こうしてみると
 本当に小さい島です。
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■ヨナラ水道の見える東屋(あずまや)
 美原からさらに北に向かって歩いていくと海が見えてきて東屋など
 もあります。このあたりは「ヨナラ水道」と呼ばれマンタの通る海と
 しても有名な場所です。運が良ければ地上からでもマンタが見え
 たりすると聞いてここまで来てみましたが、あいにくの曇り空で
 見通しも悪くて、残念ながら今日は見ることができませんでした。
 先に見える島は先日訪れた小浜島です。中央の高い部分が
 大岳です。
 そういえば小浜島からもヨナラ水道と西表島がよく見えたのを
 思い出しました。
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■ウ離(バナリ)島
 せっかくなのでさらに北まで歩いてみました。しばらく進むと
 「ウ離(バナリ)島」が見えてきます。西表島とは200mしか離れて
 おらず泳いで渡れそうな感じです。この島ではかつて山羊(ヤギ)
 の放牧や耕作なども行われたそうですが、現在は荒れ地になって
 います。
 島全体が岩のような感じなので耕作には向いていないようです。
 サンシン(三線)を横にした形にも見えることから「サンシンヤマ」
 とも呼ばれているそうです。
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由布島
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